ソーラークッカー実験その2。水の量を増やしてもお湯は作れるか?


前回の続きになります。

この間の実験日は外気温30度超えに加えてカンカン照りの日でした。
前回の実験から天気について注意深く観察するようにしているのですが、二時間以上も日が一度も雲に遮ること無く晴れ続けている日は案外少なく、この間のような最後にちょっとだけ曇るみたいなケースは割と珍しいということに気が付きました。

うーむ、実は思っているよりソーラークッカーが使える日は少ないのか?

何にしても実験してみなければわからん!!

というわけで、今回はあからさまに無理だろうと思えるレベルの条件を付与してみました。
まず・・・




水の量を前回の二倍に。大体1Lぐらいです。(前回は500ml

そして本日の外気温は24度。日常を過ごす分には大変心地よい気温ですが、温める事を考えると前回より難易度アップ。



スタート時の水温は22℃。前回より3℃低いのは単純に季節の問題。

そして最後の条件が・・・。



定期的に日が遮られる天候。これが恐らく最大のハードル。開始時点で既に曇ってる。




決して完全に曇っているわけではなく、晴れてはいるんだが時々太陽が雲に隠れてしまう。そんな状況。
割とこういう日は多いですよねぇ。
日照時間は1時間の間に大体50分ぐらい。そのうちの10分が雲に隠れている間隔の天気です。
曇に隠れている間は必然的に加熱が止まるので温度が下がる前に再び再加熱出来るかが今回最も知りたい部分です。

開始時刻は10:30。
とりあえず12:00まで放置してみました。



お、少し雲が少なくなったかな?

どれどれ、温度の方は・・・・。



おぉ、ほぼ80℃か!!

前回と比べてこれだけの悪条件が重なっている中、ここまで温度が上昇してくれた事に素直に驚きました。
想像以上にソーラークッカーは強力だ。

しかし、出来ることならもう少し温度が上がってほしい・・・。

というわけでその後更に一時間放置してみました。



さて、温度の方は・・・。



83.5℃。うーん、これ以上は上がりそうにないか。

この時点で空はかなり雲の割合が増えてしまい、このまま続けてもかえって温度が下がりそうなので加熱フェーズはここで終了。
前回はこのお湯を使ってカップラーメンを作りましたが今回は・・・。



このお湯でインスタントラーメンを調理してみる。
カップラーメンより更に熱いお湯が必要ですが、ぶっちゃけ83℃もあればいけるんじゃね?っと思い強行。
ちなみに湯切り不要のもので麺が解れたらそのまま液体スープ入れて頂きますできるやつです。
なので半分くらいは水筒の方に移して中身の水を少なくしています。

調理開始してから5分後。



うむ、麺はだいぶ解れてきたな。
温度の方は?



流石に温度低下が激しい。調理するには少し温度が低い。

が、天候的に曇ってしまってるしダラダラ待っても麺が伸びるので諦めて液体スープを入れます。



おー、でもちゃんとラーメンって感じになったな!!

よし、調理はこんなもんでいいでしょう。
さっそく飯盒を室内に持ち帰って頂くことにします。



麺は完全にほぐれたな・・・。よしよし。
では!



いただきまーす!



ぱくー。












































微妙。

いや、これはなんだ・・・?何が原因だ・・・?やはりお湯の温度が低かったか・・・?

確かに麺は若干硬い。しかし硬麺が好きな私にとってはむしろちょうどいい歯ごたえ。
芯は別に硬すぎるわけじゃないしいつも食べてる麺と同じだ・・・。
ただ・・・なんていうか・・・。




味がしねぇ。


ああ、これお湯が多すぎたんだ!!





もう一つの即席麺の袋を取り出して裏面見てみると、適量は350mlと記載されていた・・・。


明らかにスープの味が薄くなりすぎたんだ。


いや、でも食べれないわけじゃない・・・・。

たべよう・・・。







ズルズルズル。











無理だ、降参。味のしないラーメンがここまでマズイとは思わなかった。




結果。



・外気温25℃、
・放置時間02時間30分
・日照時間:大体9割
・水の量:1L

→出来上がったお湯の温度:83:5℃

お湯は作れた。
次は調理の腕を鍛えろ。



もっと寒くなったら再実験してみようと思います。

以上!!


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